犬の皮膚病の原因
犬の皮膚は、人と同じように外側から表皮、真皮、皮下組織の3層からできています。
表皮は最も外側にある硬い層で、細菌やウイルスなどの異物が体内に侵入するのを防いでいます。
人間や犬の皮膚の表皮には、常に細菌(バイキン)が常在しています。
免疫力が健全に機能している時は、このような常在菌に影響を受ける事はありません。
しかし、表皮の皮脂や古い角質(垢)などの汚れが多くなると、常在菌がより活発に繁殖するようになるため、病気や老化などによって免疫力が低下すると、本来の皮膚のバリア機能のバランスが崩れてしまう事があります。
それによって皮膚が炎症を起こしたり、空気中に浮遊しているカビや胞子に対して過敏な反応を起こしてしまう事があります。
また、食事の栄養バランスが偏る事で、皮膚が乾燥しすぎてフケが多くなったり、皮脂が多くなりすぎてノミやダニ、シラミが寄生しやすくなる事もあります。
犬は皮膚が痒い部分は繰り返し掻きむしるため、それによって炎症を起こしたり化膿する事もあります。
ノミやダニなどの寄生虫や、カビによる皮膚トラブルは、再発を繰り返すなど、非常にしつこくやっかいです。
最初は小さな発疹であっても、徐々に患部が赤く腫れて広がっていく事もあります。
大切な愛犬に皮膚トラブルが起きないように、皮膚や被毛のお手入れは定期的におこない、ベッドやマットはいつも清潔に保つようにしてあげましょう。